環境に優しい界面活性剤

おはようございます。
シャンプーソムリエ こと関川忍です。

界面活性剤の進化はある意味、環境への適応の歴史でもあります。

1960年代に合成界面活性剤として誕生した「(分枝鎖型)アルキルベンゼンスルホン酸Na(ABS)」は家庭用洗剤として普及したお陰で河川での発泡問題が起きました。

この生分解性は16.3%と非常に環境汚染をし易いものでした。
※生分解性とは、河川に流れ込んだ泡が微生物によって分解される性質のことを言います。

そこで、登場したのが「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸Na(LAS)」です。
このLASは生分解性が飛躍的進化し、93.8%が分解されます。

但し、LASはアルカリ土類金属によって直ぐに泡が消えてしまうという欠点がありました。

※アルカリ土類金属とはCa:カルシウム ・Sr:ストロンチウム ・Ba:バリウム ・Ra:ラジウムのことを言います。

要するに、水道水に含まれるのはCaが代表的ですが
それによって泡立ちが左右されると言う事です。

そこで、開発されたのが「α-オレフィンスルホン酸Na(AOS)」です。

これは生分解性が99.1とLASから更に分解性が高くなり
アルカリ土類金属でも泡立ちがさほど落ちなくなりました。

そして、硫酸エステル基をもつ「ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩(AES)」が登場すると
生分解性は99.8%でほぼ環境に対しては無害の界面活性剤が作られてきました。

これらの中でヘアケアで今でも使用されるのは
「α-オレフィンスルホン酸Na(AOS)」の仲間である「オレフィン(C14-16)スルホン酸Na」と
「ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩(AES)」の仲間である「ラウレス硫酸Na」が代表的な界面活性剤になります。

ちなみに、キュベシノブシャンプーに使っている
「ラウロイルアスパラギン酸Na」は石けん同様に生分解性100%になります。

髪にどう?肌にどう?環境にどう?

イメージが悪い界面活性剤でも環境には優しかったりと
界面活性剤を評価するには2次元ではなく3次元で見ないといけないのかも知れませんね。

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