
おはようございます。
シャンプーソムリエ こと関川忍です。
ココ数日間時間があれば、社員さんに同行して父の時代からお世話になっている美容室へ足を運んでいます。
あっ、父は美容ディラーをしていました。
中には、周囲には殆ど民家がなく、目の前は田んぼ、裏は山という立地でナビを便りに近くまでいけるのですが、途中からは探すのに一苦労する美容室もあります。
でも、お店は数人のお客さんがいて待ち合いスペースでお茶飲み話をしながら
順番を待ているのか、暇で遊びに来ているのか・・・
おまけに、お客さんが誰で、美容師さんは誰なのか解らない様な
お客さんが勝手を知り尽くしているお店もあります。
昔は美容室の事をパーマ屋さんって言っていました。
そして、殆どは美容師免許を持った女性が嫁ぎ先でパーマ屋さんを開業する。
そういう時代だったと聞きます。
今美容師をされている方も母親が美容師だったと言う方も少なくは無いのではないでしょうか?
そんな、パーマ屋さんの当時から大切に使われている特別なスペース。
そこには、何とも言えないノスタルジーを感じます。
未だに稼働しているこのシャンプーブース。
今は70代中盤の1人で美容室をされているおばちゃん先生。
開業当時は多分20代くらいで、沢山のお客さんの髪を洗ったんだろうな~
開店前に沢山のお客さんが並んでいたんだろうな~
ここで、色んな会話をお客さんとしたんだろうな~
色んな事が想像されます。
キット、嫁入り道具よりも大切な宝物だったと思います。
こういったお店に足を踏み入れると何故か
今の美容とは少し違った美容の価値観に触れた感じです。
このシャンプーブースを見ているとそんな感じしませんか?
今は、男性的思考でビジネスモデルが構築されている美容業界ですが
当時は女性が主役の世界だった美容業界。
そして、女性はパーマ屋さん、男性は散髪屋さん
そんな、お店の選択をお客さんはしていたと思います。
今は、美容室にも男性も行きますし、床屋さんにも女性がいく時代です。
昔とは随分とその区分けも無くなってきました。
歴史とともに業界のあり方も変わったって事ですよね~。
また、美容室は絶対に潰れない的な伝説もありました。
その説の確かな所はおばちゃん美容室はかなり生き残っています。
逆に若い人のお店は開業して半年持たないところも沢山あると聞きます。
こう言ったおばちゃん美容室には、日本の美容の原点みたいなものが沢山あったように感じます。
今の様な薬剤も、情報も無かった時代。
当然、接客マナーやマーケティングなんて言うものも無かった時代です。
そして、今「生涯顧客」を宣言し末永くお客さんとつき合っていくことを目指している美容室も沢山ありますが、既におばちゃん美容室はそれを地でやっています。
おばちゃん先生方は言います。
新規はとうぜんこないし、お客さんは亡くなっていくし、商売も暇になっちゃった・・・って。
完璧に生涯顧客をやっています!
女性が女性を接客し、カットをし、パーマをかけて、セットをして喜んで頂く。
美顔をしてメイクを教えて喜んで頂く。
シャンプーやヘアークリーム、基礎化粧品やメイク用品を買って帰るお客さん。
なんか、昔のパーマ屋さんはキット今よりも女性がワクワクしてときめく空間だったんだろうな~
そんな事をふと感じ、その頃のパーマ屋さんにあって今は無いものは何かな~?
そんな事を考えてしまいました。
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