「アミノ酸界面活性剤」は頭皮に残り、雑菌が繁殖し易い説に意義あり!

おはようございます。
シャンプーソムリエ こと関川忍です。

「アミノ酸界面活性剤」は頭皮に残り、雑菌が繁殖し易いのか?!

今日は、このお題で記事を書きたいと思います。

敏感肌や安全性を謳ったシャンプー剤に多く使われる界面活性剤は「ベタインやアミノ酸系」「石けん系」が殆どです。

ベビー用品や敏感肌用には「ベタイン」を主剤としたシャンプーが数多く出ています。
代表的なもので「コカミドプロピルベタイン」があります。

では、ベタインとはどういうものなのでしょう?
もとは、ビート(甜菜/大根)から発見さた甘みのある成分で、植物や海産物などにも広く存在する天然物質です。

ベタインは、グリシン(アミノ酸)に3つのメチル基がついた構造式をもつことから、トリメチルグリシン(TMG)又は、ベタイングリシンとも呼ばれています。

つまり、グリシンにメチル基が3つ(トリオ)くっついているので、そういう呼び方になっています。

また、分子全体としては電荷(+-)を持っていて、通常はバランスが取れています。
そのため、
「コカミドプロピルベタイン」は両性界面活性剤とも呼ばれています。

日本では調味のための添加物や、その吸湿作用から保湿剤として化粧品にも使用され、その特徴は界面活性剤にまで利用されています。

では、保湿作用があるアミノ酸を持った「コカミドプロピルベタイン」は、雑菌の繁殖を促すでしょうか?
また、その他のアミノ酸や栄養が最も多いPPT系は同様に保湿作用があるので、雑菌の繁殖を促すでしょうか?

ボクは、それらの仮説に少し違った考えを持っています。

何故なら、それら界面活性剤は保湿性はあるにしても、元々汚れを落とすのが「界面活性剤」

通常の雑菌を洗い流すのであれば、お湯で10秒で殆どの雑菌は洗い流されてしまうと、皮膚科医は提唱しています。

ですので、幾ら保湿性があるにしても、シャワーを流した後は殆ど雑菌は頭皮には生存していなく、さらにドライヤーで乾かしてしまえば雑菌の繁殖はまず心配ないと思っています。

ボクが、肌理論からこれらを見て思うには、シャンプーをした後に頭皮がムズムズする等の症状は、雑菌の影響ではなく、接触生皮膚炎の可能性を疑っています。

そして、その接触生皮膚炎は、肌への吸着性が強い成分原料の段階でかなりの防腐剤が配合されている界面活性剤に限り起こっていると考えています。

実際に、アミノ酸系ではココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルグルタミン酸Naは吸着力が高いと聞きますし、PPT系では、ラウロイル加水分解シルクNa、ラウロイルシルクアミノ酸Na等は吸着力が非常にあるので、カラーの褪色防止効果があります。

敏感な肌の方はその吸着力の高さからムズムズすることが実際に商品開発中にありました。

ただし、これらが危険で肌荒れを起こす成分というよりは、むしろ逆に安全性の高い成分です。
うちで取り扱っているシャンプーに入ってる!なんて驚かないで下さいね。

全然、安全ですし、けっこう高い原料でもあるんです。

しかしながら、PPT系は界面活性剤の中でも断然栄養価が高いので、原料の段階ですでに沢山の防腐剤が入っているものがあります。

つまり、それらを大量に使うと(もの凄く贅沢なのですが)、防腐剤の量が多くなりすぎて、皮膚刺激を起こす可能性が出て来ます。

これも、何度かテストしましたが、防腐剤の量で安全性と効能効果を求めるバランスが非常に重要になって来ます。

ですので、
「良い成分だらか沢山使った方が効果抜群!」
なんて安易に使うことはできません。

栄養価が高い界面活性剤程処方が大変です。
(安全性までを考えていくと・・・)

ということで、アミノ酸系だから、PPT系だから栄養が豊富で雑菌が繁殖し易いというよりは、個々の成分の吸着性と、防腐剤の量による接触生皮膚炎がボク的には痒み等の直接的な原因なんじゃないかと思っています。

最後に・・・

今回の発表は、あくまでもボクの今までのシャンプー開発における原料の特性と肌との関係性から推測している経験上の理論ですので、これが絶対ではないかもしれません。

※読者の方で以下に心当たりがある方はご一報頂けたら幸いです。
以前、本ブログをお読み頂き、熊本の有本氏(ボクの師匠)へ、頭皮や髪のご相談を頂いた女性の方。その後の状態はいかがでしょうか?有本氏が気にかけられておられますので、お手数ですが、ご連絡を入れて頂けます事をお願い申し上げます。

【追伸】
貴女様の勇気あるご相談に心から感謝致します。
私たちも貴女様の様な方を救う活動を2014年から「SSA」という美容師さん向けの学校を全国に展開し、積極的に行っていきます。

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