酸化剤によって髪の強さの低下には差があります

おはようございます。
シャンプーソムリエ こと関川忍です。

髪にパーマをかけるとき、髪の癖を取る「1剤(還元剤)」と、変化させた髪の形を固定させる「2剤(酸化剤)」を一般的には使用します。

中には、2剤を使用しなくても大丈夫なパーマシステムがあるそうですが、ボク的にそのその理論と、毛髪のデータを見た事が無いのでとっても不思議に感じています。

詳しい方、教えて下さい!

一般的なパーマ理論で言えば、必ず2剤を使うのですが、世の中には沢山の還元剤が開発されているのに、なんとその数は2種類しか無いんですね。(これも不思議)

この2種類は「臭素酸ナトリウム(ブロム酸)」「過酸化水素水(オキシ)」といわれるものです。

第3の酸化剤も特許が取られ発売が待ち遠しいのですが、未だ進展の報告が無いのでまだまだなのですかね~。

このお話は、またの機会に(笑)

臭素酸ナトリウムの濃度は6%とか8%とかメーカーさんによってまちまちですが、過酸化水素水は薬事法上パーマには2.5%以下とされています。

また、それぞれ性格も違うのですが、臭素酸ナトリウムは酸性領域で酸化力(固定する力)を発揮し、過酸化水素水は中性からアルカリ領域で酸化効力を発揮します。

ただ、髪に対するダメージからすると・・・

こう言った研究理論が出されています。

臭素酸ナトリウムは反応性は穏やかですが、-SH基(還元剤で切断した結合部)に多くの酸素(O)が結合しやすく、システイン酸(-SO3H) を生成してしまう可能性が高い。

理由としては-SH基2個に対し、酸素原子1個が反応することによって、水分子(H2O)が抜けて、シスチン結合-S- S-(ジスルフィド結合)が再結合されるのですが、臭素酸ナトリウムは1分子中に3つも酸素を持っているからだそうです。

ただし、この事例は過剰酸化(酸化させすぎ)の時に起こるトラブルということと思っておくと良いと思います。
色んな条件下でその差も違いますからね。

1剤によて髪内部の結合が切断されると、当然髪は弱くなります。

そして、2剤でその切断された部分を繋ぎあわせ、元の強さを取り戻すはずが、その繋がるべき所に酸素がくっついて、システイン酸(-SO3H)というものになってしまうと、再結合が出来なくなってしまいます。

楽しいデート
彼女と手をつなごうと思ったら、デート中に荷物が増えて手がつなげられなくなってしまった感じです。

すると、当然結合部分が減るので、髪を支える力が弱くなりますよね。

逆に過酸化水素水は1分子から酸素原子を1個出して、水(H2O)になるので、そういった事が起きないと言われています・・・ある基準では。

つまり、臭素酸ナトリウムは酸素3つ、過酸化水素水は酸素を2つ持っていて、酸化反応時に-SH基に働きかけて、臭素酸ナトリウムの方が酸素を沢山放出するるということなのでしょう。

また、過酸化水素水で、こういう事をする美容師さんは先ずいないと思いますが、実験として2.5%の基準を超えた濃度の過酸化水素水を使った場合は、そうも言えなくなるようです。

例えば、3%にすると急激に毛髪強度の低下を招くと言われています。

考えるに、臭素酸ナトリウムのトラブルと同じ事が髪に内部で起こっているのではないでしょうか?
さらに、過酸化水素水の方が反応が早いので、そのトラブルが急激に進んでいくのではないでしょうか?

そういう事で・・・

「あっ!過酸化水素水の2剤の在庫が切れた~」
って、カラー剤の過酸化水素水の3%以上を酸化剤の変わりに使用するのもだめって事ですね。

※読者の方で以下に心当たりがある方はご一報頂けたら幸いです。
以前、本ブログをお読み頂き、熊本の有本氏(ボクの師匠)へ、頭皮や髪のご相談を頂いた女性の方。その後の状態はいかがでしょうか?有本氏が気にかけられておられますので、お手数ですが、ご連絡を入れて頂けます事をお願い申し上げます。

【追伸】
貴女様の勇気あるご相談に心から感謝致します。
私たちも貴女様の様な方を救う活動を2014年から「SSA」という美容師さん向けの学校を全国に展開し、積極的に行っていきます。

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