海に入ると何故髪が痛むの?

おはようございます。
シャンプーソムリエ こと関川忍です。

ふと、こんな事を思った事はありませんか?

海で泳ぐと髪がギシギシになってしまうのは何故・・・?
海が大好きな人って何で髪が痛んでいるの・・・?

塩分が原因なのか・・・?

そんな、素朴な「何故」を今回は一緒に考えてみませんか!
それは、ボクもハッキリとした事が分からないからです。

ではでは、これからはボクの仮説ですが聞いて下さい。

先ず、当たり前ですが海の水は水道水や井戸水とは明らかに違いますよね。
その多きな違いが「しょっぱい」!

つまり、塩分を含んだ水という事です。

では、その塩分とひとくくりにしてしまっている海水の成分をもう少し細かく見ていきましょう。

まず、海水の平均的な塩分濃度は3.4%~3.5%と言われています。

海水魚を飼われてる方は、塩分濃度を4%前後に設定しているそうです。
(美容室ZESTの山中さんから教えて頂きました)

ちなみにお風呂に7Kgの塩分を入れたのと同じ位の量が溶け込んでいるそうです。

けっこう多いですね。

そして、この濃度構成の99.9%は以下の成分になっています。


“kalium” (カリウム)は英語であって
近世のラテン語では potassium のと呼びます。
その頭文字を取って K というわけです。

次に海水のpHですが、わずかに「アルカリ性」になっています。
数字で言うとpH8位が平均的なpHと言われています。

ですので、髪は弱酸性(pH4.5~5.5)ですので、髪からしたらpH8はやや高めのアルカリ性の水溶液となりますので、髪の成分が抜け易く(タンパク流出)なることは間違いないでしょう。

ちなみに、pHとはカンタンにいいますと、ある物質が水に溶けたときの水素イオン濃度 (H+)の量の事を言います。

H+とは「酸性」で、「OH-」がアルカリ性となります。

これは、多分ですが、水中のH+とOH-に対して、上記の単元素が結合してバランスが取られているために、それ程pHに変化が無いと考えられます。

なになに~~~~「H+」?「OH-」?よく解りませんよね~
ボクも、書いていて難し~って(汗)

カンタンに言うと、これは水のH2Oが分かれたと思っておいて下さい。
そして、「+」と「-」でくっついている状態が水分子とイメージして下さい。

しかし、pH8程度で何故あんなに髪がギシギシするのでしょう?

もう少し説明を加えます。

海水中にミネラル成分であるNaClMgSCaKが溶け込んでいます。

Na(ナトリウム)はアルカリ金属になります。(それ程アルカリ膨潤に影響は無いそうです/成和化成の早坂さんから教えて頂きました)

Cl(塩素)はタンパク質に吸着し易く、タンパク質を分解する特徴があります。

Mg(マグネシウム)は酸素と結びつき易くと還元反応を起こすと言われています。

S(硫黄)は、Cl(塩素)と同じくタンパク質と結合し易く、タンパク質を柔らかくします。

Ca(カルシウム)は、アルカリ土類金属の一種で、S(硫黄)と結合し易いため毛髪等にも吸着し易いミネラル成分です。(それ程アルカリ膨潤に影響は無いそうです/成和化成の早坂さんから教えて頂きました)

K(カリウム)は、アルカリ金属の一種になります。(それ程アルカリ膨潤に影響は無いそうです/成和化成の早坂さんから教えて頂きました)

※この様な特徴を書いていますが、元々血液中や体に必要なミネラル成分等も含まれていますので、あくまでも海水による髪のダメージに対しての特徴的作用に絞らせて頂いています。

つまり、ボクはこう考察しています。

【毛髪の膨潤と残留】
髪が海水に浸かると、NaCaKが吸着すると、これらは石けんかすのような状態で髪に残留しギシギシ感を出していく。

【軟化】
ClSがタンパク質に吸着し髪の強度を低下させる。

【還元】
海から上がると、髪に吸着したMg(マグネシウム)と空気中の酸素が結合して還元反応を進める。(この反応はあくまでもまだ推測の段階です)

こういった事で、海に行くと髪がギシギシし(石けんかす同様/成和化成の早坂さんから教えて頂きました)、行き続けると髪の色が抜けて来たり(海水の浸透圧も関係しているかも知れません。/成和化成の早坂さんから教えて頂きました)、ダメージヘアになってくのですね。

石けんかすが出来る原理は>>>敏感肌には石けんシャンプーがオススメ!? の記事をご覧下さい。

紫外線ダメージもありますしね~

あくまでも仮説ですが、ダメージの進行が早いのは事実ですので、海が好きな方のヘアケアは念入りにしないといけませんね。

※読者の方で以下に心当たりがある方はご一報頂けたら幸いです。
以前、本ブログをお読み頂き、熊本の有本氏(ボクの師匠)へ、頭皮や髪のご相談を頂いた女性の方。その後の状態はいかがでしょうか?有本氏が気にかけられておられますので、お手数ですが、ご連絡を入れて頂けます事をお願い申し上げます。

【追伸】
貴女様の勇気あるご相談に心から感謝致します。
私たちも貴女様の様な方を救う活動を2014年から「SSA」という美容師さん向けの学校を全国に展開し、積極的に行っていきます。

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