
■パーマの哲学をみたSFSセミナー後篇
おはようございます。
シャンプーソムリエ こと関川忍です。
今日1回目の記事はシャンティ戸石さんのパーマ講習レポートの後篇になります。
後篇は薬剤と還元コントロールについての実習の模様です。
先ず、今回使用した薬剤は全て戸石さんがプロデュースした「リボルバー」です。
これらの薬剤を一言で言うならば「無駄のない機能的な薬剤」です。
ココで言う無駄とは、○○用であったり、無駄な質感を出さないということであったり、使えるのか使えないのかという余分な種類が全くないというコトです。
これは、還元剤のスペックを知りつくした戸石さんならではの必要最低限のアイテムともいえます。
ボクも、これ以上の薬剤はいらないと思います。
そして、今回は雑誌に出ている擬似的にコテでセットしたようなカールを最小限のダメージに抑えつつ、ベースカットを活かしたスタイルです。
ダメージレベルの差が激しい場合は、薬液の浸透を最小限に抑えるコトも行います。
また、カール形成をさせる所はベースのカットに合わせた位置からカールの重なりを狙っていきます。
その部分全体の前処理は「酸性チオ」「α型ケラチン」等を用いた前還元処理を行いました。
コレをすることで、グンッとカール形成力が高まります。
そして、薬剤を塗布し、還元タイム後、1剤を全て流します。
戸石さんの場合、クリームタイプを使った場合等は、余分な油分がついている時等はシャンプー剤をつけて流すそうです。
その後は、デジタルパーマを使ってのクリープです。
ここでの注意点は絶対に乾燥させてはいけないというコトです。
理由は、前編でも軽く触れましたが、乾燥すると髪は曲がらなくなっていくというコトです。
クリープはこの放置時間で毛髪内部がズレますが、乾燥すると同じくずれが止まってしまいます。
戸石さん曰く、昔のデジパーのやり方ので、軽くドライイングしてからデジパーのロッドを巻く方法がありましたが、あれはワザワザ曲がりにくくして無理やり熱で固めようとしていた方法で、まっすぐになろうとする力と、曲がろうとする力がケンカしてしまう方法です。
だから、より還元させないとかからないから、強い矯正剤の薬を使用するデジパーが増えたんですね。
そう考えると、昔のデジパーはかなり強引なやり方でしたね。
施術の方は、デジパーの放置時間が終わり2剤をつけ、ロッドアウトです。
デジパーでかけたと思えないくらいの自然なカールは、全て計算通りにパーマをかけているからです。
薬液コントロール、ロッド選定、
この方法は㈱リスペクツのサイト等で常時公開しているかと思いますので、是非ご興味のある方は覗いてみてください!