
■シャンプーは界面活性剤なしで作れるの
シャンプーソムリエことセッキーです。
時々「私、界面活性剤が使われていないシャンプーを使っています。」
そういう、コトを耳にするコトがあります。
では、界面活性剤ってそもそも何?
カンタンに言うと「油」と「水」をくっけるものです。
シャンプーは本来髪や頭皮についた油汚れを洗い落とすモノです。
つまり、油にたいして、何らかの働きをするモノが必要になってきます。
仮に界面活性剤を使わない場合を考えると・・・
油は油で落とすという方法が考えられます。
ペーハーの高いアルカリ性のものによる分解除去なども考えられます。
もう一つは、還元作用によ除去ですね。
では、これらを毎日行うことは安全か?
そう考えると、少し難しい気がします。
極論は湯洗だで油汚れを落とすことができればいいのですが、それは油性マジックで書かれたいたずら書きを水を湿らせたぞうきんで落とすようなモノ。
つまりは、界面活性剤が無いと、本来のシャンプーの目的は果たせないと言うコトです。
界面活性剤は油に馴染み易い手と水に馴染み易い手を持っています。
シャンプーの時にこの界面活性剤の油に馴染み易い手が次々に油汚れにくっついていきます。
すると、油よごれは完全に「クッシュボール」のように覆われます。
つまり、表面には水に馴染み易い部分が出ている球体になります。
そこに、シャワーの水が触れることで、水にくっつき易い手が水をつかんで、そのまま水と共に流れていきます。
この現象がシャンプーで起こっているわけです。
そして、その界面活性剤の種類によって、強烈に油を囲い込むタイプから、マイルドなタイプまであるんですね。
それが、俗に言う悪い界面活性剤、いい界面活性と呼ばれています。
つまり、界面活性剤を使わずにシャンプーを作るコトはできません。
実際にボクはそのようなシャンプーを数品みたコトがありますが、しっかりと界面活性剤を使っています。
今のところ、ボクは「界面活性剤を使っていません」というキャッチは良くないといわれる界面活性剤を使っていないと言うコトをそのような表現でされていると思うのですが・・・。