
■ディア・ジャングルシャンプー
こんにちは。シャンプーソムリエ、セッキーこと関川忍です。
このコーナーでは、巷で噂になっている気になるシャンプーをシャンプーソムリエの独断の視点で解析しています。
特に解析するのは
☑洗浄成分
☑被膜剤(シリコン)
☑特殊成分
等を中心に行っていきます。
理由は殆どのシャンプーの価格や善し悪しはこの3つで決まるからです。
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では、今回は(株)ジャパンゲートウェイから「しっとりと感じるうるおい」「なめらかな指通り」に拘って開発された「ノンシリコン」シャンプーです。
左)ディア・ジャングルシャンプー トロピカルモイスト 500ml 998円
右)ディア・ジャングルトリートメント トロピカルモイスト 500ml 998円
6月15日全国発売
【全成分】
水、ラウレス硫酸Na、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドDEA、ココイルグルタミン酸TEA、スルホコハク酸(C12-14)パレス-2Na、ブラジルナッツ油、オオミテングヤシ果実油、テオブロマグランジフロルム種子脂、アストロカリウムムルムル脂、クダモノトケイソウ種子油、ババス油、アサイヤシ果実油、ベニノキ種子エキス、アセロラエキス、ニンファエアアルバ花エキス、オーキッドエキス、クダモノトケイソウ果皮エキス、ココイル加水分解アマランスタンパクNa、渇藻エキス、セラミド2、ヒアルロン酸Na、塩化ヒドロキシプロピルトリモニウムデンプン、シクロヘキサン-1、4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、PEG-7、グリセリルココエート、塩化Na、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-7、香料、(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシプロピルエーテルトリ、(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、(メタクリロイルエチルベタイン/塩化メタクロイルエチルアンモニウム/メタクリル酸ヒドロキシエチル)コポリマークエン酸、クエン酸Na、BG、水酸化Na、PPG-4、セテス-20、DPG、トコフェロール、EDTA-2Na、エタノール、フェノキシエタノール安息香酸Na、メチルパラベン
【主成分の解析】
①水
精製水
②ラウレス硫酸Na
洗濯洗剤の主成分とされてきたラウリル硫酸の刺激が強いということで、改良された洗浄剤ですが、以前強い脱脂力を持ち、タンパク変成作用などもあり、刺激も強い。(旧表示指定成分)
③ラウラミドプロピルベタイン
天然成分を原料とした、ベタイン系の界面活性剤です。
洗い心地がマイルドで、コンディショニング効果もある洗浄剤。
④コカミドDEA
洗浄助剤、気泡剤で、泡の安定性向上、起泡、増粘、などの効果があります。
【補足】
「コカミド」とはヤシ油脂肪酸にアミド基がついた形で、ヤシ油脂肪酸から作られていますので、天然由来のもので、それにDEA(ジエタノールアミド)がついた形となっています。
⑤ココイルグルタミン酸TEA
ヤシ油由来のアミノ酸系の洗浄剤で、低刺激でマイルドに汚れを落とします。
ただし、TEAはトリエタノールアミンといい、発がん性の疑いがあるとして、ヨーロッパでは使用禁止されています。
⑥スルホコハク酸(C12-14)パレス-2Na
脱脂力は程よく、低刺激性の洗浄剤です。
但し、細胞毒性は結構高い成分かと思われます。
ココまでが主成分と言われる洗浄成分で、最も配合量が多いところです。
このシャンプーはかなり界面活性剤が多く使われていますね。
たぶん、「ラウレス硫酸Na」の脱脂力や刺激を、その他の洗浄成分でやや弱めているのが感じられます。
また、ラウレス硫酸Na+ベタイン系+塩化Naの組み合わせ(青字)は非常にポピュラーな処方で、昔から使われています。
ベタイン系は髪に吸着して、質感を良くする効果があります。
ラウレス硫酸のデメリットを抑えるために併用されているのでしょう・・・?
また、ラウレス硫酸は非常にサラサラした活性剤なので、塩化Naを一緒に使うことで、とろみを出すことができます。