
■守・破・離(しゅ・は・り)
こんばんは。関川忍ことセッキーです!
いよいよ新社会人が各組織に加わったことでしょう。
先輩からの教え、会社のルールを覚えるのに必死になる時期ですね。
そこで、効率的に学び自分のものとする日本古来の法則をご存知でしょうか?
茶道の世界に「守・破・離」という言葉があります。
守破離とは、約600年前に能を世に広めた世阿弥が修行をする上で人に教えたものといわれています。
その経験を踏まえてどのように自分の力量が高まったかをまとめた書物として「風姿花伝」が残っていますが、その中に「守・破・離」が出てきます。
風姿花伝
奈良県・生駒山宝山寺所蔵
「守・破・離」の「守」とは大切な基本を「守る」ことです。
先ずは真似ることから、そのルールや型を身につけ平均点をとれるようにします。
ここで、自分の考えを入れてしまうと、基本の意味が理解できずに成長スピードが遅くなります。
「守・破・離」の「破」とは既成概念を「破る」ことです。
学んだ基本の応用です。
色々な組み合わせにより臨機応変に対応できるようにします。
「守・破・離」の「離」とは離れることを一般に意味しますが、ここで意味するところは独自性を持ったときの状態です。
自分なりのオリジナリティーを存分に発揮し、新しい価値を生み出します。
一人立ちとでも言えますね。